気嵐する精神 きらんするせいしん
『、君はココ中立にいるんだ
危険な事は絶対するんじゃないぞ』
まっすぐな翡翠の目で
心から心配してくれたアスラン
『大丈夫だよ。
ちゃんと返しに来るから、はそこで待ってて』
優しそうに微笑んで約束してくれたキラ
ドコにいるの?
私はココにいるよ。
お願い、帰ってきて
いまだに上がる煙が司令室のモニターに映し出される。
指令を出すの後ろ姿を
じっと見続けているカガリと
そんな中、
「アークエンジェル浮上します!」
オペレータの声が響くと
一斉にモニターに視線が集中した。
「確認もせずアラスカへ向かうのか!?」
カガリの怒りを含む声が響く
空へと向かうアークエンジェルを睨み続ける中
「アークエンジェルから人命救助の要請が来ています!」
叫ぶ声にが不思議そうに聞き返す
「人命救助?」
「はい、先程アークエンジェルが居た場所から
7時の方向だそうです」
「急いで、用意しろ!」
息も付かせない速さでカガリの指示か飛ぶ
「トモエ様、行かれるのでしたか着替えを・・・」
いつの間にか背後に来ていたの言葉に
少し間を開け
「そうですね・・・」
微笑みながら返すと
「カガリ様、後は頼みますね」
の言葉にカガリが頷き返し
共に退出し自室へと向かう廊下を進むが
もも口を開く事無く、無言のまま進み
着替えを終え、港へと向かい、
敬礼される中を船へと入って行く。
「出航します!」
誰もが無言で重い空気を漂う中
数時間掛け、要請を受けた島へと上陸し
カガリが飛び出す様に出て行く中
出口の所で立ち止まり、視界に入る浜辺には
ガンダムの破片が散らばっていた。
雨雲が切れ、太陽の光が降る中
まぶしそうに目を細め、足を動かし浜辺へと下り
近くに落ちていた破片を手に取り目の位置まで上げる
「ストライクの破片でしょうか?
それとも、イージスのでしょうか?」
後ろ控えてたへと問いかけるが
「私では判断できません。
持ち帰られた如何でしょうか?」
苦笑し解らないと返さるも
持ち帰る事を提案され、
無言のまま手に持った破片を見続けるが
やがて
「そうですね」
微笑し、ポケットからハンカチを取り出し
破片を包むと、歩き出し作業員が集まる方へと歩いて行く。
「ストライクですね・・・」
の言葉に
浜辺に横たわるガンダムを見つめ
コクピットを見る為、滑らない様に慎重に上っていくと
の存在に気が付いた1人が場所を開け
その場から操縦席を見ると
座席は解け落ちており、パイロットの姿はなかった。
「・・・」
心配そうに声をかけたカガリにも反応を示さず
じっと操縦席を見つめていると
「サカキ一佐、向こうに・・・」
何か見付けたのか、サカキを呼ぶ声に弾かれた様に
カガリはストライクから飛び降り
呼び声が聞こえた方へと走って行く。
そんなカガリにサカキは注意をかけ、追いかけ
ストライクの上には、とが残り
今だ、見続けているの見ていると
「・・つき・・・・」
微かに声を出したのか口が動くが
全て聞き取れず、苦渋の表情をするが
「トモエ様、向こうで何か合ったみたいです。
行って見ませんか?」
無表情のまま見続けるを
ストライクから離れる様に言葉を作ると
はコクピットに背を向け、飛び降りる様に
砂場へと下り、カガリが向かった場所へと向かう。
いくつも、ガンダムの残骸を避けながら
人だかりの出来ている場所へと向かい、
皆が見ている場所へ視線を落す。
赤いパイロットスーツを着
メットを被っていたがバイザーが割れており
顔が見えていた。
「あっちゃん・・・」
いつも親しみを込め読んでいた名が
自然と出
見ていたカガリを始め集まってた人々の視線を受ける中
は砂へと膝を付け、手を伸ばす
「、そいつとは知り合いなのか?」
あと少しで顔に触れる所まで伸ばしていた手が揺れ
動きを止め言葉を紡いだカガリへと微笑み
「うん。知ってるよ」
返す。
「コイツ、ザフトのパイロットだぞ?」
「うん。
ずっと昔から知ってる、良く面倒を見てくれた人」
儚げな声を出し微笑むに
誰もが言葉を失い、動きを止めた。
「軍師が来ました」
そんな状況を壊す様に
遠くから叫ばれる声に動かなくなった体を動かし
サカキが船へと運び込むように指示を出し
なるべく動かさない様にタンカーで運ばれるのを
瞬きもせずは見ていた。
「トモエ様、海風は体に障ります。
ここは皆に任せて私達は船に戻りましょう」
立つ様に腕を引っ張られ
背中を押され船へと歩く
どうしてココにあっちゃんがいるんだろう・・・・
散らばっている残骸
横たわっているストライク
そっか、イージスのパイロットはアスランだったんだ・・・
浮かんだ疑問
出た答え
思う事はイッパイあるのに
なにも感じなかった。
医務室前の廊下に佇み
手に持っていた破片を撫ぜる。
何も感じない、感じ取る事の出来ない
光の宿っていない目は手に持っていた破片だけを見ていた。
そんなをは見つめていると
複数の足音が聞こえ、視線を音のする方へと向けると
カガリとサカキが見えの前で立ち止まるが
は視線を上げる事をせず、撫ぜている手は止まる事はない。
気配を感じ取っていないにカガリは
手を伸ばしかけるが、に腕を掴まれ首を振られると
伸ばしていた手を下ろし、医務室へと入っていった。
「サカキ、ここは俺が見ている」
だから、下がれ
本当に言いたい言葉を隠し言うと
サカキは敬礼し医務室を離れていく。
沈黙が続く中
「何とか言えよ!」
医務室から漏れてくる声に、が体を揺らし
反応を見せる。
漏れてくる怒りの声に、脅え耳に手を添えると
手に持っていた破片は落ちの足元へと転がり
腰を曲げ拾い上げの元へと近づいた。
「何度も、一緒に来いと言ったさ!」
男性の悲鳴に近い声が聞こえると
は後ろへと下がり壁に背中をぶつけると
ずり落ちる様にうずくまり、震えながら耳に添えた手に力を込めた。
「敵なんだ!
なら倒すしかないだろう!」
途切れながら聞こえてくる声
聞こえてくる、男性の言葉に
大きく体を揺らし首を振りだす
「友達のお前に!」
「やめて・・・・
お願い・・もう・・やめて・・・・」
流れ落ちる涙に悲痛な言葉をが言う
「これ以上、攻めないでぇ!!」
廊下に響く叫び声
その言葉と同じ時に
「それで本当に最後は平和になるのかよ!」
カガリの声が重なる
両者の叫びは船内に響いた。
「お願いだから、
これ以上、責めないであげて・・・」
耳を押さえ、何度も繰り返し呟かれる言葉に
返す言葉が見つからず呆然と立ち空くすしか出来なかった。
「クソッ!」
力を込めた拳を壁に叩き付け
何も出来ない自分へと戒める様に何度も叩き込んでいると
「様」
名を呼ばれ、怒りを含んだ視線を向けると
サカキがおり
「ザフト兵の迎えが来きました」
「そうか・・・」
言葉だけ返すと、拳を解き
座り込んだまま顔を埋め泣いているに
視線を合わす為、膝をおり
出来るだけ優しさを込めた声で呼びかける。
「トモエ様、ザフト兵の迎えが来たそうです。
どうなさいますか?
お会いになりますか?」
の言葉に顔を上げ
首を左右に振り
「ダメ・・・会うと苦しめちゃう・・・
だからダメ・・・会っちゃダメなの!」
尚も涙を流しながら訴える
「では、移動をしましょう」
優しく背中に手を添えられ
立ち上ると
はサカキに気付き
袖で涙をふき取ると、ポケットから取り出し
「コレを、あの人に渡して下さい」
差し出されたモノを受け取り
頷く姿を見ると、はに連れられ
廊下を歩き、曲がり角を曲がった。
サカキの視界からが見えなくなると
医務室のドアが開き、カガリに事を伝え、
渡されたモノを差し出す。
「ハウメアじゃないか」
出されたモノに驚きの声を上げ
サカキの顔を見る
「トモエ様が、あのザフト兵に渡して欲しいとの事でした」
坦々と告げられる言葉に
「コレは伯母上からのモノじゃないのか!?」
荒げる言葉に
「トモエ様が渡して欲しい。
と、おっしゃったのです」
冷静に告げ、手渡すように言う。
「解った。
渡せばいいんだろ」
サカキの手から奪い取り、
ベットに座っている人物に声をかける。
「おい、アスラン!」
声をかけられたにも関わらず、反応を示さず
舌打ちをし、腕を引き立たせ
「迎えが来たぞ。
軍人はオーブに連れて行けないんだ」
呆けている人物が我に返り
「ありがとう、て、言うのかな・・・」
力なく紡がれる言葉に
から託されたハウメアの付いたペンダントをかけ
「お前を大切に思っているヤツからだ。
ソイツはハウメアの守り石が付いてるんだ、
ちゃんと肌身離さず付けてろよ」
カガリの言葉を怪訝そうに聴くと
サカキに連れられ医務室を出て行った。
「ちゃんと、付けてくれてましたね」
先程曲がった廊下の影から
見ていたにが声をかけると
頷き
「これで、ハウメアに守って貰えますね」
嬉しそうに微笑み返す。
「そうですね」
歩いて行く背中を見ていたは
がどういう表情をして自分を見ていたのか
解らなかった。
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第14話
TVからセリフを抜き取ってきました・・・
間違っていたら教えてください。お願いします!
2003 10 6